沖縄千鳥(オキナワチドリ)は、岩千鳥と同じひならん属に含まれますが、羽蝶蘭や岩千鳥とは成長のサイクルが逆で、秋に発芽して春に花を咲かせます。夏の間は地上部が枯れて休眠します。このため、生育期間中はほとんど遮光する必要がありません。 当地方(東京都心近く)では、9月中旬ごろから芽が動き始めますが、ある程度以上の温度を保てれば、早いものは11月中に花芽が見えてきます。 一般的には、冬の間3℃程度を維持できれば全く問題ありません。無菌培養では、沖縄千鳥は羽蝶蘭や岩千鳥とは異なり発芽後は葉を出し続け、順調に生育したものは、翌春にはフラスコの中で花を咲かせます。 もともとの野生種に、羽蝶蘭や岩千鳥ほどの多彩さがないようですが、時間がたてば、もっとバラエティーに富んだ花も出てくるかもしれません。